佐々木功ソングブック グレイテスト・ベストについて

音楽科のCDや曲つについてのコーナーではあるが、今回は、曲ではなくCD発売にあたっての、このCD発売の意味を語ってみようと思う。
内容が、内容だけに、曲についてのコメントはありませんが(強いて語らねばならぬ曲はないでしょうし)、最後までおつきあい下さい。

なにをおいても、まずは、CD発売おめでとうございますと言いたい。
さて、このCDは佐々木功氏の芸能生活40周年を記念して作られたCDであるが、この芸能生活というよりは、むしろこの20世紀をしめるにあたり、アニメソングをここまで歌われてきた功績を讃えるCDであると私は捉えたい。
内容を見ても、トライアルベストとは違い、コロムビアから発売された曲を集めた構成となっている。「ヤマト」あり「999」あり「キャシャーン」ありと、ファンならずともおなじみの曲が連なっている。
これから、佐々木功氏を知ろうとする人にも良いのではないだろうか?(BOXはちょっとという方にも)
ファンの立場から見れば、やはりテレビサイズが多数列挙され(曲間0秒が尚良い)、また佐々木功氏の代名詞「和製プレスリー」時代の曲が入っているのもうれしい構成だ。
ただ、それにしても、これでも佐々木功氏の一端にはすぎないと感じてしまうのは、私だけだろうか?。これこそ、佐々木功氏のこの四半世紀以上にわたるアニメソングへの功績を感じさせるものなのだ。
これは、水木一郎・堀江美都子両氏にも言えるのであるが、「佐々木功」という一人の人物が、数え切れないほどのアニメソングを歌い、我々に影響を与えてくれた。普通に考えて、この偉業をなしえられる人物が、そうそういようか、いやいない!
子供時代には、誰もが耳にしたアニメソング。その歌は我々に、勇気をあたえ・希望をいだかせ・また愛を教えてきた。そうでなくでも熱くさせられた、楽しまされて来たのではないか?(これほどの影響を及ぼす存在は、そうそうあるまい)
その分野においての偉業は、本来誰よりも褒め称えられねばならぬもの。
私は、このCDは、せめてものファンや数多くの影響を受けた人々からの、お返しの発売であったと思う。
もちろん、我々が自費で出したわけでも、何かしたわけでもない。ファンということで強いて言えば、VAPの高島さんが、がんばったと言える。
それでも、私は、このCDは佐々木さんが我々に与えてくれたというよりも、その功績を讃えるためのCDと言いたい。
「40周年ということで、何かするつもりはない」、それは、それでいいが、ファンはやはり何かあって欲しい、また、何したいと思うもの。
そういう気持ちをもつ人々がいたからこそ、このCDの発売になったのではないだろうか。
勘違いしないでもらいたいのは、我々がいたからこのCDはできたんだという横暴きわまりないことは、微塵も思っていない。
こうゆう、我々がいるのは、つまりは、そういう我々を生み出してくれた「佐々木功」がいたからである。
佐々木さんが、どう捉えられているかはわからない。でも、私は、これからも続くであろう歌の活動の通過点に置いて、とりあえず「ありがとうございました」と言っておきたい。
だから、このCDの発売は、誰よりも佐々木さんご本人に喜んでもらいたい。
それが、ファンである私や他の方々の思いでもあると考え、終わることとする。
品番:COCX 31212→3